前鬼川へ

ゴールデンウィークは奈良吉野、北山に限る。のではないか?… 渋滞なし、釣り人少ない、羽化が活発になり餌釣りには厳しいが毛鉤師には優しい。 少し奥に入ると渓谷が深いので家族連れのキャンパーや川遊びが居ない。 そんなことで気合さえ入っていれば、この季節楽しいフライフィッシングが楽しめる確立は高いのである。 H氏、S氏とGW釣行の打ち合わせは簡単に決まった。所用で1日遅れるS氏を待って前鬼をゆったりと楽しんだ。 私とH氏はS氏合流の前日、吉野北俣川で先に楽しませてもらうことにした。 大迫ダムで待ち合わせ、右岸ダム沿いの道を進み入之波温泉から左岸へ渡り暫く行くと北俣川と本沢(もとざ)川の分岐になる、左方向の橋を渡りバックウォーターを左岸から眺めながら北俣川へ入る。北俣筋のバックウォーターの浅場ではブラックバスがのっこんで居るようで派手な求愛行動があちこちで見られた。 券売り場で4~5台が先行していると聞いた、下流部の大場所や落差のあるポイントを避け(歩くのがしんどいので)上流部の堰堤上の入りやすいところから入る。 大型や数を期待しては居ない。私が巻いた毛鉤に私が気に入ったポイントから渓流の命が...
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T川、ドライ本格化

快晴に恵まれた4月18日、目指すは言わずと知れた湖北のT川。 先週訪れた老師の話によると小粒ながらドライへの反応が良かったとのこと。 そして今回は久しぶりにその老師と二人での釣行となった。 朝7時に下流部に到着、川の様子を見ながらそろそろと上流へ車を進めた。 例年ならこの季節、ドライフライでは全く歯が立たず、5月の連休明けくらいから本格化するところだが・・・。 今年の冬は雪が想像以上に少なかったことが影響して、良かったのやら悪かったのやら、複雑な心境である。 この時間だとまだ川に陽の光が射しているところが少なく、虫たちのハッチもほとんど見られないので最初に入るポイントの見極めが難しい。 相変わらず餌釣りとおぼしき名古屋や岐阜ナンバーの車が要所に止まっていて、改めてこの川の人気の高さがうかがえる。 8時過ぎになって中流部の開けた場所を見つけ川に降りた。 水温6度、水量はこの時期にしては少ないが、普段なら平水といったところ。 川に降りてすぐの淵では無反応だったが、そのすぐ上の瀬の弛みで老師にヒット。 18cmほどのアマゴだった。 まずは老師に1匹釣れて一安心、アマゴの活性は予想以上に高いよ...
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再びの東吉野、花見を兼ねて・・・

先週に引き続いて東吉野のT川、見頃となった桜見物も兼ねての釣行。 水況はこのところの好天続きでかなりの渇水、水温も10℃ある。 こうなると餌釣りでは厳しいようで本流には餌師とおぼしき釣人の影がない。 10時前にふるさと村へ到着すると既にN仙人が橋下のポイントを攻めていた。 今回はWと3人での釣行会、N老師は湖北のT川へ単独で出かけていた。 『小さいのが2匹釣れました・・・』と仙人が白い大きなマスクをして上がってきた。 ヒノキ科の花粉症が辛そうだ。 お昼までのポイント選びは迷うことなく実績のあるM谷へ。 が上流部、仙人が下流部へ入った。 最初に好ポイントを攻めていた仙人に良型がヒット、しかし残念ながら合わせ切れ。 合わせ切れ症候群がまだ完治していないようである・・・。 の方はというとトラブル処理にかなりの時間をかけている様子。 初心者が必ず通らなくてはならない険しい関門、どう克服するかが鍵となる。 結局この区間ではほとんど釣果もなくさらに上流部へ車で移動。 先ほどと同様にが上流部、仙人が下流部へ入ったが二人とも子アマゴを1匹ずつキャッチしたのみ、渇水でポイントが少なくなっている。 12時...
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2009年、それぞれの初釣行

『早くアマゴに逢いたい・・・』という一心で出かけてきました東吉野のT川。 そろそろ桜も見ごろの季節なのだが、頭の中はアマゴの白い魚体一色。 同行は手習いことW氏と、還暦を過ぎてなお意気盛んなN老師。 そして、10時過ぎにふるさと村へ到着すると、すでにN仙人が新調した#2ロッドからシルクリーダーをしなやかに伸ばしながら橋下のポイントを攻めていた。 今季初釣行だった仙人の『3匹ほど出ましたヨ・・・』という声で一安心。 もうアマゴたちの活性は上がっているようで、これならドライフライで行けそうだとの感触を得た。 私とが上流部へ、老師と仙人が下流部へと別れ1時までフィッシング開始。 水温6℃、黒っぽいカゲロウが一斉にハッチを始めたようだが、この区間は魚影が薄くライズはほとんど見られない。 しかし、何をするにも器用なWがフライ初心者にもかかわらず、早々に小ぶりのアマゴを仕留めてしまったのには恐れ入った。 早速記念撮影と思ったがうっかりデジカメを家に忘れてきてしまったのでのデジカメでパチリ。 私も18cmを頭に3匹ゲット、今季初のアマゴとのご対面に感激・・・!。 そうこうするうちに雨も降り出してきて...
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50の手習い

また一人、フライ地獄に手を染めた人間がいる。 それも50歳を越えてからという遅咲きフライフィッシャーの誕生である。 3月21日、3連休の真ん中の土曜は好天に恵まれた絶好の釣り日和となった。 今年の初釣行、まだどこも水温が低く、ドライフライではかなり厳しいのは承知の上だが様子見がてら慣れ親しんだT川へ向かうことにした。 9時過ぎに漁協へ到着、年券を購入しはやる気持ちを抑えつつ上流へ向かった。 今年は雪が少ないせいで雪代も少なく、水量は平水よりやや増水気味といった感じで濁りもましである。 集落の先にあるトンネルを抜けた辺りが空いていたので車を停めて入渓。 水温は4℃、早々にドライをあきらめ、マーカーを付けてヘヤーズイヤーを結び、緩い流れや淵を丹念に攻めた。 冒頭で紹介したW氏にとっては、まさに初めてのフライフィッシング。 二度ばかりキャスティングの練習に付き合っただけだったが、結構器用で何より熱心、まだ未完成とは言えダブルホールも様になりつつある。 でも、釣っている時間よりトラブッている時間のほうが長いのは仕方がない。 12時過ぎまでやって何の反応も無かったので昼飯にすることにした。 車に...
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とりあえず釣ってみてから

渓流でフライフィッシングがしたいんです。ショップでそれだけ言えばほぼ一式揃えてくれます。ロッドやリールはピンきり、予算と気合の入れようでお好きなものを。強いて言えばロッドの番手は3番で長さは7半~8フィートぐらいがいいんじゃないでしょうか。0番などはそよ風でラインが吹かれるし5番くらいが初心者にはお勧めなんて言われても後々管釣りくらいでしか使いようがなくなるので3番が適度ではないかと。 ラインの結束などはショップで教えてくれます、必ず。フライ専門ショップなら。 釣りに行く時期は6月7月頃のイワナの川が取っ付きやすいと思います。フライはエルクヘアカディスの16番前後をしこたま作るか買い込んで、とりあえずそれ一本で朝から日が暮れるまで川を遡りながら投げられる距離を無理せず(近距離でも釣れるので)毛鉤を30cmでも50cmでも少しずつ流して見ることです。 釣りをする前にキャスティングレッスンや毛鉤の巻き方などあれこれ前知識を持って臨むのが一番でしょうが、面白くないし身につきません。川であれこれトラブってみて、魚に無視され、運良く食いついてくれてもバラシたり糸が切れたり、そんなことを一通りこな...
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自然の中に身を浸す

私などは生まれた場所がもともと自然のど真ん中であったから山や川など物心付いたときには生活の一部という感覚で毎日毎日山に入り遊び場を開拓したり山の資源…雑木や竹、蔓などを加工して遊び道具にしたり、森や林、野原の形状を利用してさまざまに楽しみを見つけたりした。冬場は野鳥を捕獲する罠をかけたり、雪が降れば竹を加工してスキーの真似事やそり等で遊び、夏は川に入りヤスで魚を突いたり、一升瓶を加工して小魚を獲るモンドリのような仕掛けをかけ、獲れた小魚を餌に鰻を獲るはえ縄のような仕掛けを夕方仕掛けて朝一回収に行く、もちろん今や百貨店でも売られている昆虫獲りや四季折々に実る木の実や山菜なども取りに行ったりとサルのような幼少期を過ごしてきた。 この頃というか、ずいぶん以前から野鳥の捕獲など出来なくなったし、勝手に山に入ると不法侵入と言われるし、そんなところで山菜や木の実や樹木など採ろうものなら大変なことになってしまう。 そんなこんなで山遊びや川遊び、海だって同じで思いもよらぬ事でお叱りを受けたりするので子供の頃のような好き勝手な遊びなど出来ない。 都市近郊の山などは春になると山菜取りが一斉に押し寄せ土地の...
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アキアカネはまだかいな?

今週も毎度おなじみの川へイワナ釣り、そして毎度おなじみのH氏と。 今回は爆釣ポイントへ朝一入るぞ!と4:30現地到着一番乗りの予定がタッチの差で名古屋、水戸グループ(ナンバーから察して)に先をこされてしまった。 奥は諦め、取水堰堤で夜明けを待つ。待つ間に大阪泉からの親子連れが3着で惜しくも銅、少しの間話していったがM谷で頑張るようだ。正直なところM谷も魅力的だが林道歩きが辛い、今度3着になったら行ってみようか美濃又。 うっすら明け出して釣りが出来るくらいになる時刻はもう5:30頃になってしまった、禁漁まであと何回来れるだろうか。 取水堰堤が放水しているので下流の堰堤から入り順次堰堤を越えて3つ目の堰堤まで攻めて丁度昼になり取水堰堤に置いた車へ帰り昼食。まだまだ日中は暑いが木陰に入ると割と涼しい、木陰に椅子を移して昼寝。 露草の花が咲いていたがまだアキアカネはいない、もうこの時期ロッドの先にいてくれなければならないんだが… 我々が爆睡している間に先行は帰った、と先に目覚めていたH氏が確認していた。 午後、といってももう15:30だが朝一予定していた爆釣ポイントを攻めることにした。 2番手...
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暇つぶしに

今年の夏の集中豪雨は怖いくらいの集中ぶりで天気予報で不安定と聞くともう川へ行く気がなくなってしまう。 雨雲の様子を見ながら8/17いつもの川へ出かけてみた。 50mm~100mmの雨雲が夜半に1時間ほどの時間で通過したのを道中で確認、丁度よい増水ならよいのだがと通過地点にむかう。 道中、北陸道の反対車線で車が炎上していた、雨も怖いが事故も怖い。長い休みダレの気分を引き締めなおし眠気を覚ます。 いつもの谷の入り口は丁度よい加減の増水、入れ食いポイントの上流へ向かう。林道が地道になるところからのブッシュがかなり伸びており轍の両脇が見づらく歩くようなスピードで登るが何度かゴンとくる石に乗り上げてしまった。 ようやくたどり着いた入渓ポイントにはタープ張りのテントがでんと居座っていた。大阪ナンバーであった、ん~最終日までいるか…よ~頑張る、人のことは言えんけど。 引き返して取水堰堤から入ることにした。 上流はもう水が引きかけているのか通常の水位に毛の生えた程度になっていた。渇水が続いていたのか取水堰堤の取水が止められ下流へ放水されてる。 お盆の釣りは少ないかと思ったが結構攻められているようでなか...
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嵐を呼ぶ男

京都は連日35度を超える猛暑日が続いている、道路上の気温は43度まで上がることも珍しくなくなった。強い日差しに燃えてしまいそうである。 かねてより企んでいた石川SNM川上流域探索遡行、アブが出る前にやってしまわなければならないとH氏と決行することにしたが、この暑さに体力が持つかどうか心配であった。 AM1:30R303熊川宿道の駅でH氏と合流、一路SNM川へ。 5時前に林道終点に到着、先着はなし、珍しい、のかな?…毎度来る谷ではないがこの谷に一番乗り出来たのは初めてである。 後続を引き離すためには1時間は歩いておきたい。早速遡行準備を済ませ取水堰堤へ向かうが困った…もうアブに囲まれている。メジロだ、まだ数は少ないが5~60匹には囲まれているだろう。取水堰堤をおり河原に立つ、河原の砂地にくっきりと足跡が残っていた。ほとんど風化していない、昨日か一昨日のものと思われる。水量も前回より10cmは落ちている、川底の石も茶色みが強くこのところ雨もほとんど降っていないようだ。 取水堰堤から数十メートルも遡行しないうちにアブの姿は消えたので一安心。 もくもくと時計を見ながらの遡行はなかなか辛い。釣り...
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