子供の日、T川偵察記

今季東吉野高見川での3回の釣行、数はそこそこ釣れはしたがほとんどが20cmに満たない未成年サイズ。 『早く美形のナイスバディをこの手で抱きしめたい・・・』という悩ましい欲望は日に日に増すばかりとなった。 となればもうT川しかないでしょうということで出かけてきました5月5日。 例年この時期のT川はまだ水かさも高く、雪代で青白く濁った押しの強い流れが6月の声を聞くまで多くの魚たちを温存してくれたのである。 しかしご多分に漏れず近年の温暖化による積雪量の減少は、早期のうちから餌釣師によって多くの良型が抜かれてしまっている。 さらにそれに追い討ちをかけるように、上流部に出来たスキー場爆弾は雨が降る度に大量の土砂を流出させ、多くの淵や深瀬のポイントを潰しているのである。 今釣行の同行は安曇川の番人ことNO氏、葛川、麻生川、北川、針畑川のポイントというポイントを知り尽くしている。 3日の憲法記念日に伊勢神宮へお参りに行ってきたという信心深い好々爺である。 5日はあいにくの雨模様だったが、お伊勢参りのNO氏が一緒だからまさか大雨に降られることもないだろうと甘い期待を抱いて朝5時半に家を出た。 8時頃...
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京都大学演習林 七瀬~大谷

半年以上も山野に身を置くことがなかった年は初めてではなかろうか 渓流解禁から早2ヶ月が過ぎog氏からは高見川の好調談を聞かされっぱなしで、このGWはどげんかせんといかん!と思いつつ予定は立たず、ずるずると後半に突入してしまった。 連休はどこも行かへんの?と半ば催促じみた嫁の言葉に「行く行く」と即答してしまい…さてどうしたものか 大型ごみの連休は居所がないのである。 とりあえず必要と思われる物は全て積み込み、後は行き先のみ GWなどどこへ行っても釣れた試しがない、行きも帰りも渋滞、行った先も満員御礼で… 何とか釣りらしき釣りが出来るのはここしかないなと思いついたのが京大演習林中流域、七瀬~大谷間 朝7時芦生演習林事務所駐車場到着、気温は9度と肌寒い。駐車場には既に15台ほどの先客。釣り、キャンプ、ハイキングetc、願わくば釣りの比率が少ないように! ザックにウェイダーとベスト、食料と飲料、ロッドを詰め込み7:15出発、入林届けに記入を済ませトロッコ道を3時間も歩けば七瀬谷出合いに着くはず、のんびりと久しぶりの木漏れ日と小鳥の囀り、川のせせらぎを聞きながら歩くとしよう。すぐそばの小枝にとま...
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二度あることは三度ある・・・?

街はすっかり新緑のフィルターに覆われて、窓を全開にして木々の息吹を感じながら車を走らせるのが何とも心地よい。 ガソリン価格が上がる前に一仕事しておこうということで、今回も目指すのは東吉野の高見川。 二週連続でツ抜けし、水況やハッチの状況も良さそうとの読みからである。 今回も同行は高見仙人、夕まず目まで粘って念願のツ抜け達成を目論んでいる。 9時にいつものふるさと村へ到着すると、すでに臨戦態勢で、2本のロッドを振り比べながら今日はどっちのロッドを使おうかと迷っていた。 『弘法、筆を選ばず』というが、『仙人、竿で迷っていては・・・?』。 最初の入渓ポイントに選んだのは、以前は良く釣れたふるさと村の下流部。 工事によって相当痛めつけられたが、どの程度回復したのか見極めたいところ。 しかし淡い期待は見事に裏切られたようで、生体反応がほとんど感じられない。 区間後半部分でようやく仙人に美形の20cmが釣れて一安心。 私には放流の居残りと思われる17cmがヒット、心身ともにくたくたになった。 遅咲きの八重桜の下でのお昼休憩、木漏れ日が優しく身体を包み、格別な気分。 午後からは仙人お気に入りの麦谷へ...
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桜前線を追いかけて

京都市内の桜はどこもほとんど散ってしまったようだが、東吉野方面はこれからが本番である。 桜は散り際が最も美しいというが、奈良へ向かう国道169号線沿いの木々はすでに花びらの数も少なく、どこか寂しさを漂わせる風情となっている。 しかし、松坂へ向かう国道166号線に入り次第に標高を上げていくにつれ、時間を逆戻りさせるように淡いピンク色の花びらが目立ち始め、兎田野地域まで来ると今が盛りと咲き誇っている。 天増川へ行って見ようか、それとも針畑川で遊ぼうかとも思ったが、湖西地区は雨の影響で残雪による雪しろが出てドライフライでは釣り辛いだろうと判断した。 ということで二週連続東吉野の高見川、今回も同行は高見仙人ことNA氏。 大学へ通う娘に金がかかりロッドを新調できないとぼやいている・・・。 準備を終えて9時半に入った場所は、先週いい思いをした大又の民家が切れる辺り。 しかし、先週のようにナミフタオカゲロウ(クロマダラではなかった)のハッチもなく、やや増水気味の流れからアマゴたちの反応は少ない。 15-16㎝のチビアマゴを2匹キャッチしたのみだった。 仙人は押しの強い流れにドラグ処理で苦戦している模...
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2008年開幕、チビアマゴと戯れる

このところの初夏めいた陽気と、暫定税率の期限切れによるガソリン価格の下落は、釣りに行けない理由をことごとく粉砕してしまったようだ。 4月5日(土)、ようやく重い腰を持ち上げ、桜見物を兼ねて東吉野の高見川へ。 9時にふるさと村に到着、橋の下で半年振りのキャスティングを懐かしんでいると、いきなり15㎝程のアマゴが釣れてしまいアマゴの活性の高さがうかがえる。 と、そこへ顔を見せたのが高見仙人ことNA氏。 今年はすでに3回目の釣行だそうだが、まだノーフィッシュとのこと。 新調したベストに今年こそは尺アップを・・・といった意気込みが感じられる。 車で少し下流へ移動、新しく開通したトンネルの手前辺りから二人で川へ降りた。 中々いい渓相の続く区間だったが、私に1度、NA氏に2度反応があったのみで アマゴの顔を見ることはできなかった。 集中力が足らないというか、身体の感覚がまだ本調子とは程遠いようである。 昼食後は二人分かれて、NA氏は麦谷、私は大又の民家が途切れた辺りへ入渓。 その頃からカゲロウ(クロマダラ?)のハッチが急に増えだし、アマゴの反応が 極端に良くなってきた。 それこそポイント毎にフライ...
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2007年FF閉幕、幻の尺

2週連続でU川の光と風の中にいた。 2007年のフライフィッシング、有終の美をどこで飾るか・・・、迷うことは無い。 前回あまりパッとしなかったH温泉下だが、潜在的な魚影は濃いはずである。 今回ご一緒するのは、先週の釣行会を仕事で断念せざるを得なかったNさん。 定年を1ヶ月後に控えて、ここで何とか一発大仕事を・・・と鼻息が相当荒い! 先週堰堤狙いが功を奏したF氏は、風邪であえなくダウン・・・。 辺りが少し明るくなりだした5時、エルクヘアカディス16番を結んでいた。 今週も目立った雨はなかったせいで水量は依然少なく、ちょっと厳しい感じ。 あまり期待もせずラインコントロールしたフライを流れの筋に乗せると、いきなりモッコリと顔を見せてくれたのは20cmのイワナ。 そしてすぐに22cmをキャッチ、今日はいける!・・・という気になった。 恐らくこの一週間の間誰も入っていなかったのだろう。 普段、滋賀県のA川やT川などの里川中心に釣行しているNさん、こんな広々とした山岳渓流は久し振りとあって、ちょっと戸惑い気味。 しかし、そんな心配も杞憂に終わった。 25cmをランディングネットに無事収めて、笑顔が...
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U川、男達の集い

瑞穂町からやってきたH氏は、鮭釣りにも挑戦する、熱血のフライマンである。 奈良県御所市から初参加したN氏は、夢の尺イワナへと思い入れが人一倍強い。 池田市から参加のM氏は、ロッドより少年野球でバットを振る方が多いようだ。 京都市から駆けつけたF氏は、なまず釣りが忙しいらしく、少々お疲れ気味? そして城陽市から老体に鞭打ってはせ参じる私O、ユンケルが頼みの綱である。 こうして各地から5人5様のそれぞれの思惑を持った老兵が集った今回の釣行会、早朝4時半にH温泉前に集合という、かなりの強行スケジュールにもかかわらず皆元気な姿を見せてくれた。 久しぶりに合わせた顔と顔だが、何も言わなくても目と目が合えば自然に笑みがこぼれる『男達の集い』である。 12時にいつものI谷上流部のテン場へ集合することだけを決め、それぞれ思い思いのポイントへ散って行った。 今回、私とペアを組んだH氏と取水堰堤上流部の流れに降り立ったのが5時。 次第に明るさを取り戻して行く光の中で、ススキの穂が揺れる川べりをそっと歩きながら、ゆっくりとラインを繰り出す・・・そうした時の流れに浸れる瞬間というのは、無上の悦びとなって全身を...
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信心が足りない…

久しく手取水系を訪ねていなかったので瀬波の川歩きがしたくなった。 釣りがしたくなったと書けないところが辛いのだが。 瀬波…一番乗りしたいのは山々なのだが未明から一人で入渓するには少々怖い。同行者を募っても遠い・歩くのが…・釣れない・しんどい、様々な理由でお断りされてしまうので一人で行くしかない。必然的に二番手三番手の時刻に取水堰堤車止めに到着するよう出発する。朝7時過ぎ到着、え?一番乗り?うそ!と思いきやもう一つカーブの先が車止めだった。まぁ、いいやどうせ二台三台は停めてあるに違いない、スペースが狭いからここに停めてボチボチ行こうと準備していたらカーブの向こうから二人連れが歩いてくる。「釣りですか?」この格好が沢登りにでも見えるかといいたいところだが笑顔で「ええ、ボチボチやってみようかと」。 あ~ぁ、先行ならさっさと行って欲しかったなぁ、わざわざ間をおいて来たつもりやったのに…少し寝てから行くことにするか。内心ほぼスケジュール変更を決意してコミュニケーション参加。 岡山からきたという50代半ばの二人は北陸の渓をあちこち周っていると言う。15年前に来た時は40cmが上がりましたという一人...
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3年越しの夢

梅雨入りが迫っていた。 昨年は5月中旬に金峰山川へ遠征したが二人でイワナ1匹と貧果で終わった。その時、O師匠から6月の方が良いと言われ雨男としては梅雨入りの不安を抱えながらもこの時期をU川初釣行と決め、年初に松ちゃんと休暇を合わせて取っていた。一週間前から天気予報に一喜一憂しながら準備をし、夜の高速を走り、まだ景色の見えない暗闇のU川に着いた。そして6月12日(火)午前4時憧れていたU川に遂に立った。天候は清々しい快晴微風の最高のコンディション。 3年連続でU川に立つ松ちゃんは余裕と風格さえ漂わせて見える。一年目に27cm、昨年32cmのイワナを釣り上げたオーラーか?今年も尺上イワナを狙うそのうしろ姿に着いて行く事にした。 午前中は鳩ケ湯温泉上流から入渓し堰堤までを釣り上るもお互いに反応が鈍い。しかし、フライフィッシングの醍醐味の一つであるキャスティングが楽しい!!ロングキャストを楽しみながら釣りあがりU川初ヒット、23cmの綺麗なイワナです。 こんな大きなイワナがいる事を実感。ブログでしか知らないU川を実感できた喜びとこれからの期待が膨らむ。が、現実は厳しく堰堤まで二人でこの一匹だけ...
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神崎川…ツメカリ谷~白滝谷

天気予報では午後から雨、増水も少し収まっているかもしれないと思い愛知川神崎川へ行ってみた。 朝から雨、瀬戸峠道を谷沿いに真っ直ぐ下りツメカリ谷下流から白滝谷まで釣りあがってみた。 ツメカリ谷出合い、ここまでくれば安心、この下流は増水すると渡れない淵がある。 22~3cmのアマゴとイワナが淵のど真ん中から浮いてくる、出方も食い方もイワナのようにゆっくり、そして水面から出ないでついばんでくる。 今日だけこんな出方なのかここ特有なのかよく分からないが以前も確かこんな出方ばかりであったような気がする。 #14にはなかなか出が悪かったが#18に変えるとそこそこ数は出るが型はこんなもの、これがアベレージなのかも 白滝谷出合い下流、白滝谷の辺りで雨脚が強くなり帰りの渡渉が出来なくなりそうであったので切り上げた。 白滝谷出合いには増水時の渡渉の為にゴンドラが設置してあるがあまりお世話にはなりたくない。 美しい川、煌めく水に透かして見える川底の白く輝く石、深く厚い緑濃き樹林、ただただ歩くだけでも気持ちよいのだろうが、釣りもしながら歩くと尚気持ちいい。 薄紫の小さな花(ガク)が何とも清楚なコアジサイがあち...
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