桜前線を追いかけて

京都市内の桜はどこもほとんど散ってしまったようだが、東吉野方面はこれからが本番である。
桜は散り際が最も美しいというが、奈良へ向かう国道169号線沿いの木々はすでに花びらの数も少なく、どこか寂しさを漂わせる風情となっている。
しかし、松坂へ向かう国道166号線に入り次第に標高を上げていくにつれ、時間を逆戻りさせるように淡いピンク色の花びらが目立ち始め、兎田野地域まで来ると今が盛りと咲き誇っている。

天増川へ行って見ようか、それとも針畑川で遊ぼうかとも思ったが、湖西地区は雨の影響で残雪による雪しろが出てドライフライでは釣り辛いだろうと判断した。
ということで二週連続東吉野の高見川、今回も同行は高見仙人ことNA氏。
大学へ通う娘に金がかかりロッドを新調できないとぼやいている・・・。

準備を終えて9時半に入った場所は、先週いい思いをした大又の民家が切れる辺り。
しかし、先週のようにナミフタオカゲロウ(クロマダラではなかった)のハッチもなく、やや増水気味の流れからアマゴたちの反応は少ない。
15-16㎝のチビアマゴを2匹キャッチしたのみだった。

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仙人は押しの強い流れにドラグ処理で苦戦している模様。
その後、麦谷の最初の堰堤の上で同サイズを1匹キャッチしてお昼休憩。

昼食後は、先週仙人が良型をゲットした麦谷上流部へ。
しかし、上部の空間が開けている場所が少なく早々に退散、二人とも小型を1匹ずつキャッチしたのみに終わった。
そこから少し下流へもどり最終民家の辺りに入った。
ここで仙人が本領発揮の21cmをゲット、黄金色に輝くアマゴ。

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そして4時、さあこれからというところで仙人が所用で早帰り、5匹の釣果だった。

夕まずめはいつものトンネル下、魚影の薄い前半部分を省略し、後半の大石が点在する部分で反応が出始めた。
成魚放流のアマゴが溜まっているらしく、大岩と大岩の間の深瀬で25cmは優にありそうなアマゴがヒットしたが強い流れに乗ってバレてしまった。
この区間で20cm級を2匹追加し(良型のバラシ2匹)、ここまで合計9匹。

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時計を見ると5時半、空はまだ明るくまだまだいける!

最後に向かったのは、先週午前中に入ったトンネルの上。
階段を降り30m程進んだ瀬が続く辺りで小型のカゲロウのスーパーハッチに遭遇。
20cm前後のここでは良型のアマゴが20分位の間に7匹キャッチできた。

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カゲロウ見えなくなると同時に無反応になり、納得してロッドをたたんだ。

2週連続でカゲロウのスーパーハッチに遭遇でき、そこそこの釣果に恵まれたが、
あらためてタイミングの良し悪しが釣果を大きく左右するということを実感した。
“早起きは3匹の得、早帰りは9匹の損”というところか・・・。(O)