どこへ行っても釣れなかった

GW前半戦!ここで勝負をかけておかないと後半戦は釣り荒れで期待薄。
H氏より28日T川29日U川へのお誘い、久しぶりのお誘いである。H氏も今期渓流初釣りとのこと、先週のT川報告にかなり期待しているようだった。
5:00T川近くのコンビニで待ち合わせ、6:00頃T川到着、先週より水位は若干落ちている。水温は8℃問題ない。先週と同じ場所から入ってみることにした。

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入渓早々クリーム色の#12パラダンに飛びついてくれたのは20cm弱のピカピカアマゴ、近頃小針ばかり使っていて#12がデッカク見える。フライを始めた頃は#12ばっかり使っていたのに、どういう訳か小針になってくる。夏のシビアな魚には小針しか通用しないのか?小さくしたら食った!=小針優勢→始終小針使いってのも面白くない。初夏のこの時期#12位のカゲロウは結構飛んでいるので大淵の流れ込みから出来るだけ長い時間ドラグフリーで大針を流してみるのも面白い、淵の底からポーンっと飛び出す大物がいたりする。

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この抜け殻は#10位はあった、水面で羽化せず石に上がって羽化するカワゲラ、なんと言うのかは知らない。色と番手さえ分かれば良い。

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コゴミがもうこんなに伸びきってしまっている。今の時期はまだ丁度食べごろの新芽の頃なのに。コゴミは岐阜の人たちの大好物のようで庄川や小鳥川辺りで家族総出でゴミ袋いっぱいにコゴミを取っている人たちによく出会った、どうやって食べるのかと聞くと炒めたり茹でたりしてマヨネーズで食べるととても美味しいのだそうである。関西でコゴミを取っている人はほとんど見かけたことがない、美味しい山菜も所変われば好みも変わってくるようである。

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まだノーフィッシュのH氏に先を行ってもらいウドでも無いかと探すがこんなに早く雪がなくなったのではもう採り尽くされているのだろう。

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三つ葉は幾らでもある、味噌汁にチョット浮かべるといい香りがする、市販のものと比べるとその香りは一枚も二枚も上手である。

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どうもサイズも小さいしなかなか出が悪いと思ったらくっきりとした足跡が下流へ向かって歩いたばかりだ。ついさっきまで上流から釣り下っていた餌師がいたのだろう、餌師にはこの時期勝てない、未明から入られ、餌に反応がいいから魚が居たら釣られてしまう。この時期はたいがい餌師の後釣りと覚悟しておいた方がいい。

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餌師のあまり入らない下流のポイントへ移動してすぐにH氏に良型がヒット、さすがに大物キラー、本領発揮である。
昼食後、上流の堰堤より上のポイントを攻めてみた、入渓早々に(今朝のパターンだが)ポイントごとにコンタクトあり。が、なかなか針に乗ってくれない、H氏先行のあと、私と交代してもらってすぐに25cm位のがヒット、ガンガン引くので案外大物かと思いきや腹に掛かっていた、写真を撮ろうとしたところで針が外れてしまった。その後3連続バラシ、イワナらしいのと25~6cmの良型らしいのと…てな事言ってもバラシはバラシ、クソッタレこれだからバーブレスは嫌いだ。その後、H氏と入れ替わり立ち代り攻めまくるも無反応。やる気喪失。

翌日はU川でS氏と合流の予定、早めに切り上げて(というか見限って)U川に向かう。S氏は仕事を終えてすぐU川へ直行するとの事、9時頃には到着するだろうと南条PAで夕食をとっているとS氏からTEL。もう福井ICを下りたという。5時きっかりに仕事を終えて即向かってきたそうで、かなり気合い充分である。鳩ヶ湯の前で合流、S氏持参のビールやつまみで暫し釣り談義するも寒い!気温4℃、チョット薄着で来てしまったかなぁ…
翌朝はH氏S氏のトリプルGコンビでU川1級ポイントへ早朝4時に入るらしい、まだ夜が明けてないんちゃう?

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4時頃だと思う、話し声と寒さで目が覚めた、3シーズンのシュラフでは寒くて眠れそうにない、エンジンをかけてヒーター入れなければと思いつつ1時間ほどまた寝たが寒さで5時頃また目が覚めた。エンジンをかけタバコを一服、夜は明けている。彼らはとうに釣りを始めているのだろうなぁ。俺もそろそろ始めるかと下流へ少し走り堰堤上から川へ入る。6時、寒い!ロッドを振っていると手がかじかんでくる、気温は4℃だったのに川辺に来るとも少し冷えてるか?水温は計るまい…やる気を無くしそうだし。しかし、こんな寒さでドライに出るか?何とも途方にくれる、どこをどうやって釣ればいいんだ?
ふとどんよりと流れずとも流れる淵の底に目を凝らすとイワナが10尾ほどお散歩中、フライを落としてもチラともしない。
ははぁ…ルースニングでもやってみるか。適当なドライフライのハックルとウイングをカットして水で揉む、なんとか沈んでくれる。ヤーンマーカーをくくりつけポチャンと沈めてみるが逃げるでもなく寄るでもなく、全く感知していない。1度だけ底でキラリとしてマーカーが沈んだが、それのみで後は次第に魚影が見えなくなっていってしまった。

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鳩ヶ湯から見る三の峰はまだ雪に覆われている、例年ならやっと鳩ヶ湯から先が除雪されたばかりの季節である。
上流へ走りH氏S氏と合流、昼食がてら釣果を聞くと入渓早々S氏が4尾上げたという、その後は上流から割り込まれたため泣かず飛ばずだったらしい。なんにしろ気合い充分のS氏に釣果が出てなによりと3人納得。
午後はI谷出合い下流の本流をやるとの事、彼らのことだからイブニングまでびっちりやるに違いない。ほぼやる気の残っていない私はもう帰りたかった。察したのかH氏がここで解散にしましょうかと提案、異もなく賛成する。

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せっかくなのでI谷を覗いて帰ろうかと林道へ入ると、取水堰堤まで6台の車をみた。そして取水堰堤の上手で崖崩れとなった手前に3台置いてある。
本流から谷まで釣り人だらけだ。
取水堰堤の辺りは車はあるが人は見えない。もうやった後とは思いつつ竿を出さずにはいられない。
やっと2尾堰堤下で獲れた。今期初のU川は取り付く島がなかった、どうやって釣ればいいのかさえ分からなかった。手取に、とも思ったがイワナの川はどこも同じだろうと日を改めることにした。
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