蕎麦とビールとソースカツ丼

毎年恒例の秋の釣行会、このところ釣欲と食欲の両方を満たすのが目的となった。
ということで行き先はいつもの南信州、駒ケ岳の麓を流れるOTG川。
C&R区間が整備されていて魚影はすこぶる濃いのだがその分人影も濃い・・・。
今回は残念ながらBird氏が所用で不参加となり、老師NとWとの三人旅。
午前2時に集合場所を出発し、駒ヶ根インター近くのコンビニ到着が5時。
二日分の日券と朝食を購入し、いつもの入渓ポイントに車を停めた。

南アルプスの山頂付近がうっすらと白み始めるのを眺めながら釣りの準備を整える。
私としては鮎への浮気が本気になって、フライロッドを握るのは本当に久しぶり。
Wは2度目だがNはこのOTG川が初めて、期待のためか鼻息が少々荒い・・・。
快晴微風でほぼ平水、水温は15度と条件としては申し分ない。

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早速、川に降りていつものヒットポイントを探るが何故か反応が全く無い。
原因が判明・・・!、少し先の川の中に大型の重機が置いてある。
急いで重機の上流へ進み、流れのたるみにフライを落とすとすぐに反応があった。

初ヒットは18cm程のアマゴだった。

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そして同じポイントの少し上流部を流すと大きな口がフライを咥えるのが見えた。
25cmを越える鼻曲がりの雄アマゴ・・・!!

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早々にこんな良型のアマゴに巡り逢えるとは幸先がいい。
と思ったのも束の間で100m程上流にフライマンを発見・・・!
我々より上流の入渓ポイントから入ったようだ。

渓流シーズン終盤の3連休、釣り人が多いのは覚悟の上とは言えちょっとガッカリ。
しかし、気を取り直して釣り上がる。
少し先でNがロッドを曲げている・・・。
近寄ると25cmオーバーのニジマスだった。

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その後Nがヒットさせたのはなんと23cmのヤマメ・・・!

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この川にはアマゴ、ヤマメ、イワナ、ニジマスの4種の渓魚が居ることになる。

右岸側の流れを攻めていたWも22cmのイワナをキャッチ、みな順調にロッドを曲げている。

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そうしているうちに上流から先ほどの先行者とは別の釣り人が釣り下がってくるし、下流を振り返るとまた新たな釣り人たちが我々3人の後を釣り上がって来る。
まさに管理釣り場並みの大混雑・・・!!

11時に早々に切り上げ少し早めの昼食にした。
向かったのはいつもの洒落たレストラン。
料理もそこそこ美味いがフルーティな地ビールが抜群!

Rest

屋外のテラスで心地よい風に吹かれながら味わう昼食は最高の気分・・・。
今回はテントを予約してあるので昼寝はそのキャンプ場の駐車場。

テントまで荷物をリヤカーで運び、午後4時からイブニングを開始した。

Riyaka
T_ent

区間最上流部を攻めた私に尺近いイワナがヒットしたが痛恨の針外れ・・・。
直前に二人のフライマンが先行しており、ルアーマンも釣り下がってきた後だけに警戒心が強いのか食いが浅かったようだ・・・。
それでも20cmクラスのイワナをみな2-3匹ずつキャッチし、場所移動。
最上流部に架かっているこまくさ橋の少し下流部に入った。

この区間で22cmまでのイワナとアマゴを合わせて3匹。
NとWも何匹かずつキャッチして終了。
晩飯はM亭でソースカツ丼を味わい7時過ぎにはキャンプ場に戻った。
ひんやりとした冷気に包まれているせいか心配していたやぶ蚊も姿を見せず、ワインを傾けながら快適なひとときを過ごすことができた。

あくる朝は5時に起床、目指すは昨年同様のM川。
南アルプスの主峰仙丈ヶ岳を源とする天竜川の一大支流である。
しかし、最奥の村はずれにあるゲートのところまで来て唖然・・・?
いつも開いているはずのゲートに鍵がかかっている・・・!!!

仕方がないので地図を開いて近場の支流を開拓することにした。
最初に訪れたのはK川、M川の支流の中では最もスケールが大きそうで、仙丈ヶ岳や甲斐駒ケ岳への登山基地が下流部にあり200台くらいの車で溢れていた。
上流へ5-6km進んだところの渓相の良さそうなポイントで川に降りた。

最初にヒットしたのは18cm程のアマゴ、魚影が確認でき少しやる気になった。
その後20cmのヤマメが続き、Nにも20cmのアマゴがヒット。

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しかし、ここも上流から餌釣り師が釣り下がってきて万事休す。
上流へ車で移動することも考えたが水量が乏しそうだったのでやめにし、他の有望な支流探索へ向かった。

M川をさらに下って向かったのがY川。
適当なポイントで試し釣りをすると16cmのアマゴがヒット。
そこへ神奈川ナンバーのフライマンが通りかかり、“そこは私が午前中入りました・・・”とのこと。
25cmまでのアマゴを何匹かキャッチしたらしい。
それを聞いて意気消沈、こんなところまで遠方から釣り人が来ているとは・・・。

3人で相談し、最後はやっぱりOTG川で締めようと言うことになり急遽引き返した。
1時半を回って遅めの昼食をとり木陰で昼寝。
少し早いが3時半にイブニング開始。
昨日と同じポイントへ入ったが20cmまでのイワナとアマゴを3匹釣ったところでまたもや最上流部をフライマンに入られる始末。

すぐにこまくさ橋下流部へ移動、真っ暗になるまでフライを流し続けて、ここでも20cmまでのアマゴとイワナを3匹キャッチ。
Nは26cmのアマゴを最後にキャッチしてご満悦、Wにもそこそこのイワナがヒットして終了。

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最後は蕎麦で締めようと言うことで、兼光という蕎麦屋へ入り石臼挽き手打ち蕎麦を食べて帰途についた。

予想はしていたが渋滞が35kmということで、駒ケ岳SAに入って待機。
龍馬伝を車内で見ながら休憩し、渋滞が解消しかけてきた9時に再出発。
結局渋滞も無く元の集合場所に着いたのが12時丁度。
多くの釣り人に悩まされながらもそれなりの釣果に恵まれ、食欲の秋を充分満喫できた今回の釣行会。
乾いた風とアキアカネが来年もきっと温かく迎えてくれるだろう・・・。