T川へ行ってみた
近頃イワナも随分賢くなって釣り人の多い川では数もサイズも出にくくなった。 かと言ってアマゴのあのグラマラスな体高、俊敏な引きを楽しめる川がどうしても思いつかない。 行くところへ行けば居るのだろうが、日帰りで行けるところにいい川がないものだろうかと思いを巡らすこの頃である。 一昨年の8月の大雨で1年以上濁りの続いたT川 それ以前から鮎にばかり気が行ってしまった漁協体制で型のいい魚は上流の細くなったところまでアマゴやイワナまで引っ掛けで抜かれてしまい、もう行く気も失せていた。 濁りがなくなったということでどれほどの荒れようなのか見がてら釣りに入ってみた。 通称青い橋の少し上流辺りである。 河岸に茂っていたネコヤナギはすべて流され、素っ裸にされた広い河原と、とうとうと流れる浅瀬、砂底の深みの連続である。 たまに出る20cm超えも一寸超える程度までであったが、この川のアマゴの幅広魚体DNAは残っているようだ。このまま廃れていくのは惜しい川、いや惜しいDNAである。 大方は稚魚に毛の生えたようなサイズだった。 ポイント間の距離が長いので、もう止めようもう止めようと思いつつ帰りに1時間ほどかかる距...