滋賀

春と冬の間で

三寒四温とは言うものの今年の春はいったいいつから始まったのかさっぱり見当が付かないままもう桜も見頃を過ぎてしまった。 気の早い桜などうっかり春の陽気に誘われて咲いてしまったものだから、まさかの冬へ逆戻りに花見の客も付かず参ったなと悔やんでしまったに違いない。ところがどっこい、あいつはいつも気が早くていけない物事はきちんと見極めてから行動しないとアカンでと慎重派の桜がそろそろいい頃だなと咲き始めてみたがさしもの慎重派も更なる寒波におろおろするばかりで、これなら桜前線のトップで潔く咲いて散ったほうがましだったなどとこれまた後悔したのだろう。 そんな訳の分からない春の訪れについつい出遅れてしまった私の今期の初渓流、去年の秋、来期に備えて冬場に足腰の鍛錬を欠かさないでおこうと決意し10Kgほどの水を背負って1時間ほどの早足散歩を始めたが2週間と続かず、毎年の事ながらヨタつく足での初渓流となってしまった。 前日、N氏から湖北T川へお誘いがあったのだが気合が入らず丁重にお断りし石田川へ朝遅くから出る。 途中、T川は増水でさっぱりだとN氏から電話が入りリバーランズ角川で合流してK谷へ入ろうということ...
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石田川はまだ雪の中

現地着11時、気温3℃ 前夜からの雪でとてものゲート迄はたどり着けず、ずっと下流から入渓。 結果、1匹キャッチ、2匹はフッキング出来ず…。 約3.5時間の初釣行でしたが、身体が鈍っています。次回は天増川なんぞへ行こうかなぁと思っています。
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スギナの効用

前々日に久しぶりに訪れた大先輩宅で出された冷茶がまずかった。聞くとスギナを煎じたものだと言う。 この先輩はサプリメントが大好きで、まぁ色々と飲んでいるようだが見たところ成人病になりやすい体型そのものというのが以前から全く変わらないのでその効果は見た通りだと思うのだが… で、先輩、思いついたように渓流行ったらスギナいっぱいあるやろ採ってきて!とゴミ袋を5つもくれた。 スギナなんてあんまり見ませんよとめんどくさいのとそんなん採ってたら釣りが出来ないのでやんわり断ったつもりだったが、すかさず先輩、ツクシはいっぱい出てたやろ?と聞いてくる。はぁまぁねぇと答えた時点でアウト、「なら絶対スギナはいっぱいある筈やから心配いらん。」相変わらず前向きな人である。 スギナはどうか分かりませんけどワサビならいっぱいありますから採ってきますわ、根は貧弱であきませんけど茎と葉は立派なのがいっぱいありますから二杯酢に漬けたらピリッと辛くて美味いワサビ漬けが出来ますよとワサビに変えてもらおうと思ったら、ワサビの葉のキムチの美味しいの作ってやるからスギナも頼むわと結局両方採ってこなければならない羽目になってしまった。...
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近頃はFFも安・近・短

渓流釣りをするには最高のシーズンとなった。 暑くもなく寒くもなく、虫たちのハッチも多い・・・。 一歩山の中へ入るとハイキングや山菜取りの人たちの車も多く、早朝から林道の奥に止まっている車が釣りなのか山菜取りなのか分からず、入渓地点に迷うことがある。 GWも終わった5月9日、本来予定していたT川がこのところの雨で増水していると判断し、今回はこういう時の保険的な逃げ場の一つであるI川上流部へ行くことにした。 文字通りの『安・近・短』釣り場、同行はN老師とW、このところお決まりのメンバーである。 ここI川は水量もほどほどあり、何より谷が明るく開けていて平坦、魚も小粒ながら割合濃く、どちらかというと初心者向けといった感じ。 今回はまだ経験の浅いに、リーチキャスト、U字キャストなどのトリックキャストや、メンディングなどを練習してもらう意味もあった。 7時半に林道最奥のゲートに到着するとすでに車が2台、どの辺りまで先行しているのか確認する意味で鍵がかかってなかったゲートを開けて車を進めた。 ずっと奥の川が二股に分かれる辺りまで進んだが、この林道この先もっと進んで分水嶺を越えると日本海へ注ぐM川の上...
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T川、ドライ本格化

快晴に恵まれた4月18日、目指すは言わずと知れた湖北のT川。 先週訪れた老師の話によると小粒ながらドライへの反応が良かったとのこと。 そして今回は久しぶりにその老師と二人での釣行となった。 朝7時に下流部に到着、川の様子を見ながらそろそろと上流へ車を進めた。 例年ならこの季節、ドライフライでは全く歯が立たず、5月の連休明けくらいから本格化するところだが・・・。 今年の冬は雪が想像以上に少なかったことが影響して、良かったのやら悪かったのやら、複雑な心境である。 この時間だとまだ川に陽の光が射しているところが少なく、虫たちのハッチもほとんど見られないので最初に入るポイントの見極めが難しい。 相変わらず餌釣りとおぼしき名古屋や岐阜ナンバーの車が要所に止まっていて、改めてこの川の人気の高さがうかがえる。 8時過ぎになって中流部の開けた場所を見つけ川に降りた。 水温6度、水量はこの時期にしては少ないが、普段なら平水といったところ。 川に降りてすぐの淵では無反応だったが、そのすぐ上の瀬の弛みで老師にヒット。 18cmほどのアマゴだった。 まずは老師に1匹釣れて一安心、アマゴの活性は予想以上に高いよ...
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50の手習い

また一人、フライ地獄に手を染めた人間がいる。 それも50歳を越えてからという遅咲きフライフィッシャーの誕生である。 3月21日、3連休の真ん中の土曜は好天に恵まれた絶好の釣り日和となった。 今年の初釣行、まだどこも水温が低く、ドライフライではかなり厳しいのは承知の上だが様子見がてら慣れ親しんだT川へ向かうことにした。 9時過ぎに漁協へ到着、年券を購入しはやる気持ちを抑えつつ上流へ向かった。 今年は雪が少ないせいで雪代も少なく、水量は平水よりやや増水気味といった感じで濁りもましである。 集落の先にあるトンネルを抜けた辺りが空いていたので車を停めて入渓。 水温は4℃、早々にドライをあきらめ、マーカーを付けてヘヤーズイヤーを結び、緩い流れや淵を丹念に攻めた。 冒頭で紹介したW氏にとっては、まさに初めてのフライフィッシング。 二度ばかりキャスティングの練習に付き合っただけだったが、結構器用で何より熱心、まだ未完成とは言えダブルホールも様になりつつある。 でも、釣っている時間よりトラブッている時間のほうが長いのは仕方がない。 12時過ぎまでやって何の反応も無かったので昼飯にすることにした。 車に...
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猿と猪と男と渇水

“忘れてしまいたいことやぁ〜、どうしようもないストレスにぃ〜、包まれたときに男はぁ〜、竿を振るのでしょう〜・・・♪” 前回にも増してさらに気合を入れ、早朝4時15分に到着。 “ポワァーン、ポワァーン”という例のディンプルライズを狙うためである。 獣除けにクラクションを大きく2回鳴らし、まだ薄暗い林道を独りで歩き出した。 7Xのフロロカーボンティペット、18番のQBP、19フィートのラインシステムという今考えられる最強のコンビネーションシステムで第1投、いつものようにチビアマゴがご愛嬌でフライをつつきに来た。 水温は13℃、堰堤際のレーンを流した5投目にしっかりとした反応があり本日の1匹目とご対面。 20cm程の綺麗なアマゴ、“お迎えご苦労さん”と撮影後にリリース。 いつも心が和む瞬間である。 気分上々で上流の流れに眼をやった途端、落胆の色に包まれた・・・。 『渇水!』、平水より10cm位少ないだろうか・・・、1つ目の障害である。 当然のことながら例の“ポワァーン”は見られないし、水量と水勢が少ないせいでおのずとヒットポイントも少なくなっている。 “まっ、濁りと増水よりましか!”と半ばあ...
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増水と濁り、未だ収まらず

これからは水温も上がってドライフライでは釣り辛くなるだろうし、美女軍団に逢えるのも今回が最後になるかも・・・ と、感慨深い釣行となった。 早朝5時、いつもの場所に降り立った。 辺りは森全体を覆う朝霧に包まれて晴れているのか曇っているのか解らない。 ウグイスの『ヨーイスタート』という声を合図に第1投。 かなりの水量と流速に乗ったQBP16番はあっという間に流されてしまった。 そう、今週降った雨が増水と濁りという形で影を落としていたのである。 しまった、これならU川へ行った方が良かったかも、と思ったが既に遅すぎる。 どこかの誰かさんは有給をとって4日の金曜日にU川へ出かけ、増水や濁りの全く無い中で、なんと25匹のイワナを1日でキャッチしたとのこと。 人工物の取水堰堤に守られたU川は、ちょっとやそっとの雨は影響しないのである。 こちらは平水より10cm以上高く、水温も14℃と先週よりさらに1度上昇。 最後はいい形で締めくくりたかったところだが、自然が相手では仕方がない。 気持ちを切り替えて増水で水圧の強くなった流れを押しのけながら進んで行く。 そして、軽いジョギングくらいの流速の脇に出来た緩...
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U川詣で

先々週は天増川を楽しもう会でリバーランズ角川で二日過ごし、先週は金曜から日曜まで研修で缶詰にされ、今週もまた展示会で潰れそうになったが危うく難(?)を逃れた。 で、金曜の夕方H氏から明日はU川行ってますからと電話が入ったのは6時過ぎ、まだ現場が終わりそうになく行けたら行きますと生返事したが毛鉤も例によって在庫がなく、そんなことで翌日U川に着いたのが朝7:00頃 本流と谷の出合から1Km程下流から入っているという事だったので道から確認できるのではと思いたらたら走りながら川を見ているとH氏らしき釣り人発見、しかしそこまで歩いて追いつく元気がなかった。おそらく10時頃には出合いあたりまで釣り上がるようなペースだったので10時までどこかで茶を濁して遊んでようと谷の取水堰堤のすぐ上から2つ目の堰堤まで遊ぶことにした。 この区間は妙に人気があり、いつも車が置いてあり最近なかなか入れない。たまたま今日は空いていたのでしめしめと思い楽なポイントに入れたぞと気を良くして釣り上がるが人気ポイントとあって魚のスレ具合が半端じゃない。じっくり見に来て引き返すのやらシッポで撥ねるのや30cmも手前で見切ってター...
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爽快渓流、T川

先月の釣行記で『どなたか同行者を募ります・・・』 と狼煙を上げたものの結局皆さん都合がつかず、またしても嬉し寂しの単独釣行となってしまった。 それならそれで『やっぱり無理してでも行っとけば良かった・・・』と思わせる釣果を上げてやろうと、気合いを込めて午前2時起床。 まだ眠りに就いている街をあとに、琵琶湖の西側を疾風のごとく駆け抜ける。 すっかり明るくなった午前4時57分、いつもの堰堤上の流れの前に立っていた。 曇天、微風、若干減水気味だが11℃のクリアウォーターは、先週同様ほぼ絶好のコンディションといえる。 QBP16番を結び息を殺して第1投、すぐにチビアマゴが反応したが乗らず。 そして第2投、水面下でそこそこサイズのアマゴがギラリと反転したのが見えた。 こちらの気配を察知されたようでその後は反応なし。 ここで堰堤下のプールが気になったので、下へ降りてみた。 1投目は強い水流に押されてドラグが掛かり失敗、どうもダウンクロスは苦手だ。 その後5-6投繰り返すものの最初でしくじったため警戒されたようだ。 再び元の上流部、瀬のちょっとした緩みにフライを落とすと、反応があった。 本日1匹目は、...
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