Bird

思い出の渓

渓流釣りを始めて2年ほどはほぼべったり叔父に付きまとった。 週末ともなれば毎週の如く電話を入れ、打率3割強のペースでメンバーに入れてもらっていたのである。 叔父の当時のホームは奈良十津川水系で下流は上湯川から上流は天ノ川までほぼ網羅していたようであった。 旭川の険悪な入川道を未明の中、危ないから気を付けろと言われながらも気をつける余裕もないほどの速さで下りて行かれ、焦ってしまって5~6m下の川原に転落してしまったこともあった(ずり落ちたので怪我はしなかったが)。 上湯川のウグイに悲鳴を上げながら釣り上がっていると激しい夕立が来て、直後から思いもよらぬほどの大きなアマゴが入れ食いになったこともあった。 あれは本流の風屋貯水池であったか旭川の旭貯水池であったか定かではないが貯水池に流れ込む小さな谷にアマゴが淵淵に群れ成していて持っていた餌のミミズの数ほど釣れまくった。
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登り納めは三重嶽

12月23日朝晴れ、今日、明日と休み。今年の登り納めをしたいと思って夫に相談。角川に泊まって三重嶽行きをきめた。夕食の粕汁の用意をして角川に着いたら真っ暗。でも火がある、ライトがついている、テントをはっている間にリバーランズ角川のご夫妻とお友達の輪に混じってパーティがはじまった。前から気になっていたダッチオーブンの料理、ドラム缶の自家製焼釜で焼いたピザなどエコロジーな手段で出来た現代的な食べ物は純粋な味がしてうれしくなった。いいクリスマスになって有難う御座いました。ウキウキしてテントで休んだ。途中雨の音がしてあららーと思いつつ寝ていた。翌朝雨上がって空青い、よーし行きます。 ほー自転車がある。先に行ってる人がいる。どこから自転車で? 雪はすっかり消えてリーフパイを敷き詰めたような木の葉の上を歩いています。この木の葉には栄養がいっぱいあるんですよね。 太陽が当たるとチョコレート色になります。 ここら辺から雪がありました。もう少しです。よかった、二人ともおなか空いてもう途中ご飯しようか?って胸中でした。 先々週のルートは本谷橋からの1.7Km、今日は落合からの4.3Km結構疲れました。 頂...
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初めての宝石

何故か妙に昔の事が思い起こされて仕方がない。 もう先が短いのだろうか…とそんな事が気になる歳になってしまったかと嘆きとも寂しさとも違うけっして明るくはない感情を何かにぶつけてみなければ眠れない夜があるのである。 大阪に住む叔父に誘われて初めて渓流へ釣りに行ったのは四半世紀より少し遡るだろうか。 九州の山間部で生まれ育った私はオイカワやウナギなどを夏の間中追い回す河童のような少年であった。九州で渓流魚といえばエノハであるがその生息域は非常に限られていて私が育った南部ではその名前や存在さえ知らない人が多かったのであるが雑誌か何かでみたエノハが妙に気になり一夏中エノハを釣りに行きたいと考えていた頃があったのは今から思えば因縁と言うものであろうか、そして今その宿業にドップリはまり込んでしまった四半世紀をこうして回想しているのも、あの夏の衝撃に端を発しているのだ。少年老い易く…ん~なんと意味深き言葉であろうか。 思春期の頃から追い回す対象が変わりその道具やテクニックも並大抵の物では済まなくなって来た。この頃追いまわしていたのは何とも厄介な生き物で数釣りなどしようものなら大変な目に合うし大物などは...
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今津三重嶽-リバーランズ隊

先週に引き続き今津の山行、またもや朝から雨…しかし今回はリバーランズ角川の方々とご一緒させて頂いていつもとは違う賑やかな山行となりました。 本谷出合いの登山口 稜線はもう真冬に突入してしまってます。 三重ヶ嶽山頂 974m 山頂で昼食中、下界の視界が突然開けて東に琵琶湖 西に常神半島が見えました!でも写ってない… 山頂にはやぐらが立っている 石田川上流河内谷の美しい流れを見ながら林道を歩き本谷からのアクセス、1時間の超急登を我慢して登るとなだらかな稜線沿いのブナ林となり雪に足を取られながらも気持ちよく山頂へ、びゅうびゅうと風がふきだんだんと体温は下がります。奥さん手作りのおにぎりが冷え切ってしまいました。でも風よけをして、バーナーのボンベにホカロンをまき火をつけて豚汁をあたためて食べるとおいしいこと。コーヒーまでも頂きました。当日のお天気は雨のち曇りとの事、だれが何を持ってきて、何人で、どんな人が来て、全く知らなかったのですが、それぞれの持ち物で寒さや、冷たさを乗り切って行けるのはグループ登山のいいところだなぁと感激しました。そしてガスの晴れ間に日本海と、琵琶湖を見て歓喜し下山したので...
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初雪? 悪天候に祟られる今津武奈ヶ嶽

久々の更新 前回雨に祟られてずぶ濡れの今津武奈ヶ嶽となってしまって日本海と琵琶湖を両方に眺望できるという楽しみを果たせなかったので再度行こうということになってしまった。 前回同様、石田ダムよりワサ谷を登る直登コース、芸が無い。 昨日どうやら初雪が降ったようでダム周辺はうっすら雪化粧を残していた 登るにつれ次第に雪は深くなってゆく。 えびの尻尾いつぱい、風が突然吹いたなーと思ったらそこらの木々は全部えびの尻尾だ。冷凍庫の中状態です。圧倒されて見とれてしまいました。ガスの中にもこんな素晴らしいものが見れて登ってきた甲斐がありました。しかし寒い 山頂です。積雪約20cm、風強し、とてもお湯は沸かせません。ご飯タイムは風のない森の中までおあずけです。三分で撤退です。 またしてもガスに遮られ眺望を果たせず… by TERASAN
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今津 雨の武奈ヶ嶽

今津角川石田ダム右岸ワサ谷からの急登ルートをとる、いつもながら出足が遅く短時間ルートをとらざるを得ない トリカブトがあちこちと花を咲かせていた。この辺りのトリカブトは白い花を咲かせるものもあるらしい、珍しいものであるが地元ではさして珍しいとは思われていないらしい。 霧か雲なのか…かすむブナ林の稜線、天候が良ければ日本海と琵琶湖を両方に見て歩ける絶景の稜線であるとのこと ガスに包まれた山頂
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足慣らしに百里ヶ岳

各地の渓流もそろそろ禁漁間近、渓流ファンにとっては今年最後の土日となり名だたる河川には太公望たちがワンサカ押し寄せていることだろう。 先週の信州遠征で私の今期渓流は終わった。 この秋、近場の山々をトレッキングするという妻との約束が控えているのである。 渓流で多少は歩いたりよじ登ったり飛んだりはするものの、なかなか足を鍛えるほど歩いているわけではないので、いざ山へとなると結構こたえる。 そこで、まずは足慣らしに朽木の百里ヶ岳へ行ってきた。 京都を出るのが遅くなり、小入谷へ着いたのが11:30。お昼前なので春以来一度は寄って見なければならないと思っていた生杉のルネッサンスセンター横の山帰来、ここの蕎麦を食べてから登ることにした。 新蕎麦にはまだ2ヶ月ほど早い、山帰来の裏の畑には20cmほどに伸びた蕎麦が蕾をつけていた。 裏の畑の新蕎麦の時期には是非とももう一度行かねば! 12:30小入谷の峠から百里新道へ入る、尾根に上がれば後は少々のアップダウンを繰り返す比較的私たちにも歩きやすい道だ。 途中ナツエビネの最後の花を撮ることが出来た。 薄紫の可憐な花であった、それからこんな花の群生も見られた...
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愛知川神崎川にて玉砕す

5月に増水の為ほんの少しだけ釣りをしただけで切り上げざるを得なかった神崎川。あれ以来どうしてももう一度遡行してみなければならないという思いが毎週の如く湧き上がるのだがT川、U川とグラマラスな彼女たちに翻弄されて思いを遂げられずに居た。 9時半に京都を出て11時には瀬戸峠道の下り口に到着、2台の先客があったが沢登りだろうと気にも留めずウェイダーを履き雨の準備と弁当、念のためザイル1本をデイパックに詰め川へと向かう。 前回の記事には少々誤りがあったようで下り口の谷はジュルミチ谷ではないようだ。今回は谷を降りず登山道を下りた。よく踏まれた登山道で歩いていても気持ちが良い。20分ほどで川原へ到着、ここもまだジュルミチ谷出合ではないことが後に判明する。 早速毛鉤を結びたたき上がってみる、小さいがイワナのような魚影を発見 #14QBPを流し込んでやるとフワッと浮いてきたが見切られた。#14は大きいのだろうかと#18に変えて流してみたが無視された。結構シビアに見てくる。 ほんの10分も釣りあがらないうちに上流でオレンジのラインが舞っている。参った、沢登りではなかったのかとがっかりしながら話しかけてみ...
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比良 武奈ヶ岳

先週はどこへ行っても釣りなど出来るような状況ではなかった。金曜の晩、悟られてしまった…絶好のチャンスとばかりに愚妻が朽木の百里ヶ岳へ連れて行けという。行けない理由はない…お見通しの提案であった。俺より数段営業力あるなぁ(T_T) 針畑川と北川の分水峠、小入谷越から百里新道を尾根添いに登りシチクレ峠から標高931mの百里ヶ岳へ、帰りは根来坂峠を経て焼尾地蔵から大倉谷へ下りて小入谷へ6時間のブナやクヌギの森散策コース。気温は23度とこの時期にしては涼しくてピーク手前の急登以外は私でも比較的楽な登りであった。途中夏○○○の群生地を発見、1株持って帰ろうかとも思ったがこんな群生地は珍しいんじゃないかと大事にしておきたくなり辛抱した。尾根沿いの道からは比良や琵琶湖も展望できて登山道は広葉樹の綺麗な道、秋の紅葉の季節はさぞ美しいことであろう。山頂で見かけたウスバアゲハの綺麗だったこと、その姿と飛翔の美しさに暫し見とれてしまった。  で、今週もまだまだ釣りになりそうもないと見切って愚妻、今週は武奈ヶ岳だという。知らないということはここまで大胆になれるか!と呆れるがまぁ釣りも出来そうもないので行けると...
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U川(今更マル秘で)思いがけず尺 !

6月も後半に入ると如何に加齢なる釣り師とて夜討ち朝駆けは免れない。 金曜日には早めに帰れる仕事だけ入れる!これが釣り師の鉄則である。ところが世の中そんなに甘くない、早めに終わるつもりがちょっとしたトラブりで夜中まで現場作業にはまってしまう。 そんな事があった金曜、H氏から昼ごろ電話でU川へお誘い。夕刻O氏からメールでT川へお誘い。何とか10時過ぎには帰宅できた。 特急で晩飯を済ませ、在庫切れの毛鉤を超特急で巻く… 15~6本巻けた頃には日も変わりぐったり疲れも出てきて眠い。 午前2時、荷物を車に放り込み出発。最初のコンビニでリポビタンDとアリナミンVを流し込みR161を東へ突っ走る。 T川も捨て難い好調期に入っているがU川の状況が気になる。SHOPのお客さんが先週早朝いきなり尺を上げたらしいのである。 6時に鳩ヶ湯に到着、年券を購入したがオヤジさんは出てこずお母さんと少し話すと先々週くらいから水位が落ち着きかなりの入渓者があったらしい。 ふと山を見上げるとまだ三ノ峰、別山には残雪が、今年は2週間遅れているとお母さん、私も今頃くらいからしか来たことがないが三ノ峰の残雪を見るのは初めてであ...
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