とりあえず釣ってみてから

渓流でフライフィッシングがしたいんです。ショップでそれだけ言えばほぼ一式揃えてくれます。ロッドやリールはピンきり、予算と気合の入れようでお好きなものを。強いて言えばロッドの番手は3番で長さは7半~8フィートぐらいがいいんじゃないでしょうか。0番などはそよ風でラインが吹かれるし5番くらいが初心者にはお勧めなんて言われても後々管釣りくらいでしか使いようがなくなるので3番が適度ではないかと。
ラインの結束などはショップで教えてくれます、必ず。フライ専門ショップなら。
釣りに行く時期は6月7月頃のイワナの川が取っ付きやすいと思います。フライはエルクヘアカディスの16番前後をしこたま作るか買い込んで、とりあえずそれ一本で朝から日が暮れるまで川を遡りながら投げられる距離を無理せず(近距離でも釣れるので)毛鉤を30cmでも50cmでも少しずつ流して見ることです。
釣りをする前にキャスティングレッスンや毛鉤の巻き方などあれこれ前知識を持って臨むのが一番でしょうが、面白くないし身につきません。川であれこれトラブってみて、魚に無視され、運良く食いついてくれてもバラシたり糸が切れたり、そんなことを一通りこなしてからショップのレッスンを受けるときっちり身につくもんです。
毛鉤の巻き方はまずは巻きたい毛鉤を買ってくる、付いてる部品(マテリアル)をどういう順番でくくりつけると出来上がるのか想像して見ます、本も沢山出ていますから参考にして綺麗に巻くように努力してみてください。どうしてもうまくいかないポイントはショップで聞いたほうが早いです。肝というところが有りますから、どうしてもうまくいかないのは肝を外しているからなので自分で巻いてみないと肝の部分が肝だと認識不足、または認識できないので応用が利きません。
やる前に聞いてから聞いた通りにやるのも一つのやり方でしょうが、試行錯誤したほうがあるところまでの到達は早いんじゃないでしょうか。
その後の上達は個人の興味次第、キャスティングに重きを置くか毛鉤に執着するか、はたまた水生昆虫にのめりこむのか、道具に走るのか。いろんな方向性が準備されているフライフィッシングは釣ったり、調べたり、集めたり、作ったりとそれぞれ好きな方向へ時間と金を注ぎ込める完璧な道楽になること請け合いです。
まずは釣れると聞いた川に立って毛鉤を水面に落としてみてから後の事は考えましょうか。