イワナの渓

揖斐川
庄川水系
石徹白川
九頭龍川水系
手取川水系
利賀川等などボチボチと思い出す限り書いてみます。

揖斐川西谷
 直線距離を見ると非常に近い川なのであるが京都から西谷金ヶ丸谷の林道終点までは5~6時間はかかっていたのではないかと記憶している。

関が原で名神を下り大垣からR417をひたすら福井方面へ走る、横山ダムを越えお城のような資料館を過ぎ徳山ダム建設工事現場を通ってもいいのか?とゲート脇をすり抜け暫く行くと白山神社や廃屋、夏場だけ帰ってこられて山菜取りや畑仕事などされている家など残っている村の辺りから西谷方面へ入っていく。そして戸入、門入までは舗装路であるがここから先が地道になり、所々林道に土砂が出て車が横転するのではないかというような悪路をゴトゴト走ってようやく林道終点にたどり着く。
 土日には既に2~3台の先行者がたいがい入っていて2番手3番手となってしまうのが常だった。
K-2は水曜の休日に数回この谷に入っているが結構イワナの濃い川だと話していた。だが私たち(og氏と)はあまりいい思いをしたことがない。
前述のフライフィッシングを始める切っ掛けになったのもこの川である、大きな深い淵でテンカラ針に襲い掛かった大きなイワナが直前で沈んでいったシーンが思い出される。
 ただ下流の門入辺りではまぁまぁのアマゴがボツボツ釣れた。イブニングにはライズも結構ありテンカラでも楽しめた。
徳山ダムもほぼ完成間近とのこと、もうこの谷には入れないのだろうか…テンカラを無視したイワナ達へのリベンジは果たせず終いなのだろうか。
高時川とは山一つ挟んだ谷々、九頭龍日野川、笹尾川から根尾谷、九頭竜湖の各支流、長良川板取川と地図を見ると何か手付かずの領域がまだまだありそうで、その一つがダムに沈んでしまうのは寂しいものである。

 せめてN川ダムは規模縮小などといった中途半端な結末ではなく、キッパリ諦めて欲しいものだ。もう水は要らないのだし、下流の高時ダムで充分治水は出来ているように思えるのだが。瀬切れもひどくなるに違いないし、豪雪地の雪解け水も温められて琵琶湖へ流入しては湖底への栄養、酸素供給もままならなくなるんじゃなかろうか…とか思ったりするのだが。

庄川水系
 庄川水系でよく通ったのは前述した森茂川だ。六厩川にはチョットだけ入ったがイワナの気配はした???。というのもアクセスは最上流の夏厩からで林道を下る入り口にゲートがあり森茂のついでに行ってみたがゲートから歩いてはいる気力が起きなかった。
 庄川最上流の一色川にも入ってみたが魅力のない川であった。
 ひるがの高原を源流にする御手洗川のほうが白樺の森を流れるロマンチックな川である、だがどうもこの川で釣りをするのは国道沿いなので気恥ずかしくてやりたいのは山々であったがいつも通り過ぎるだけであった。ひるがの高原の用水路のような川にもイワナが泳いでいるから、きっと御手洗川はよく釣れるに違いない。
 尾上郷川もイワナの宝庫だ。入り口のゲートが開いていたり閉まっていたりで入るのに勇気のいる川であった。帰りにゲートが閉められていたりしたらどうしようかといつも不安であった。国道から川になるまで筋沿いの道は結構距離があるが谷も多くキャンプしながらあちこち釣り歩くと面白い川である。
 大白川は私は行ったことがない。K-1が白水湖に流れ込む林道のない川を目指して歩いたそうだが結局たどり着けずに帰ってきた。K-2も釣れない川だとぼやいていた。
 白山スーパー林道の入り口を過ぎて少し下流へ走ると加須良川、境川がある。国道から加須良川沿いの林道があったが当時は荒れていて通行不能であったため境川ダムから峠を越えて加須良川へは入っていた。アマゴ、イワナ両方狙える、水が超透明で美しい川であった。先行者多数でなかなか釣らせてもらえなかった。国道から川沿いに釣りあがった方がよかったのかもしれない。境川はダム湖の桂湖に流れ込む本流が釣れそうだった。ただこの本流へ入るには桂湖最上流の桂橋からボートで少々渡らなければならず入ることは出来なかった。いつもゴムボートが2~3艘置いてあったから釣れるのは間違いなさそうなのだが、一度誰か同行してくれないものかと思っている。
 庄川のかなり下流砺波の辺りから分岐する利賀川、山一つ隔てて並行する神通川水系百瀬川は利賀村からトンネル一つ越えるだけで行き来出来る。何度かキャンプ釣行したが、結構いい思いをしたことがある。利賀川の最優良ポイントは千束ダムから水無ダムまでの本流でその最も釣れる区間は増水すると渡渉困難で林道に上がれる場所も限られるので水量には充分注意した方がいい。少々増水した日がいいそうだが関西からそう都合のいい日に釣りに行けるものではない。水無ダム上流の谷では堰堤毎によく釣れた日があった。秋だったが、熊の足跡らしきものを見つけ恐々の釣りであったが#16のQBPで入れ食った。水無ダムで大きな魚影を見かけるが巨大なイワナが居るのではなかろうか。
百瀬川は緩やかな流れの釣りやすい川である。7~8年前にはイブニングで爆釣したが一昨年に行ったときには川が少々細くなり魚も小さいのしか釣れなかった。温泉あり、蕎麦屋あり、喫茶店ありと至れり尽くせりの釣りが楽しめる利賀、百瀬である。

石徹白川(イトシロガワ)
 石徹白川は九頭龍水系であるが石徹白地区は岐阜県である。管轄漁協が福井側と岐阜側に数年毎に変わるらしい。(2014年から県境を境に石徹白漁協と奥越漁協に分割されたということである)アクセスは岐阜高鷲からの方が確実だ。福井和泉からは通行止めが多かった。石徹白ダムの脇を通る道路が崩れやすかった為道路工事をしていた頃であった加減もあって、北陸道福井から大野を通り和泉まで走って通行止めだったという日もしばしば有った。
現在はダムの辺りの工事も完了しているのでそんな事も少ないだろうが高鷲からの方が速い。
 石徹白川は和泉村の九頭龍出合いからイワナはいる。九頭龍本流でも釣れるのだから当たり前といえば当たり前だが。私がよく通っていたのは峠川C&R区間が出来る直前くらいまでである。石徹白に入る橋の袂に「C&Rを推進する会」というような内容の大きな看板が設置されて数年後に峠川C&R区間が認められたようだ。
 峠川入り口に架かる養魚場横の橋の下には有能な客引きイワナが細長い淵にいつも定位していた。橋の上からフライを落としてやるとフッと浮いてきてじっと眺めつつ流れに乗ってバックしていくが淵の終わり辺りでフンと見切ってまた定位する。フライを変えるとまた浮いてくるが、また見切られる。そんな事をしていると通りすがりのフライマン達に「なかなか食わないでしょ」とか言われながら先を越されてしまう。遅れてはならじと峠川へ突入する。そんな巧みな客引きイワナに誘われて2~3度峠川をやってみた。昼間はスレッカラシのイワナが釣れるものなら釣ってみろと言わんばかりに悠々と淵の底で泳ぎまわっているだけだったがイブニングに夕立のようなライズになりフライが見えなくなってもスプラッシュに合わせると釣れるという事態になり真っ暗になるまでやっていたことがあった。
 石徹白本流の村から上流ではなかなかいい魚を釣ることは出来なかった。林道の車を止められるスペースには必ずといっていいほど誰かが止めていた。夏ともなればキャンパーも入り混じってもう釣りどころではない状況であった。それほど人気のある川であったが、私たちにはいい思いをさせてくれたことはなかったのである。何尾かいい型のイワナを釣ったというフライマンに話を聞くと重めのニンフでルースニングしているとのこと。私はニンフは持っていなかったしインジケーターもなかったから流れの緩い淵で軸の重いソフトハックルをゆっくり沈めてみた、するとドライには無反応だった淵の石の底からイワナがスーッと出てきてパクっと食いついた。これはいったいどういう事?里見先生の言うようにスレた魚は沈めて釣れってか?でも川でルースニングって釣れるような気がしないんです。
 私のお気に入りポイントは本流と峠川の合流する辺り。本流が3本に分かれているがどの筋も釣れる、その中でも養魚場の下から2~300m下流の淵までの区間であった。4月、雪代は収まりかけていたがまだ水量は多く、普段なら膝上程度の水深も腰の辺りまである時期のことだった。水温も低くドライに出ることなど期待もしていなかったが取敢えず様子見に入り易い道の下から入って峠川へそのまま進むつもりであった。ところが、その太い流れの緩くなったポイント毎にイワナがフルヌードで飛び出してくるのである。流れが太いから掛けると下流へグイグイ走ってラインが出るわ出るわ何とも楽しい釣りが出来たのだった。峠川の橋まで10尾以上は掛けたと思う。3週続けて行ったが同じように釣れた。翌年も4月に行ってみたが川の流れが変わって浅くなってしまっていて太い流れを走ってくれる楽しみは味わえなかった。
 ほんとに綺麗な川なので川辺でキャンプがてらイブニングを楽しむことが出来る川である。川辺にはキャンプのスペースはたっぷりあるし水も綺麗だから峠川と本流キャンプセットでお勧めの川です。

打波川
 石徹白に通っていた頃、地図で打波は知っていた。帰りに一度見てみようかといつも話していたが国道の長い下りの左カーブを右折するのが何となく面倒で2年間は通り過ぎてばかりだった。
 夏のある日、石徹白で全くかすりもしない日があって昼前にはK-2と二人嫌になってしまった。で、一回打波川へ行ってみるかということになり初めて右折したのである。
 なぜこんないい川に今まで来なかったのかとえらく損をしたような気になったほどその日は釣れた。日曜の午後からの釣りである。
初めてだったからいいポイントも何も分からず、兎に角温泉より上流じゃないかと適当に取水堰堤を過ぎて入りやすいところから入って見たのだが、瀬や渕尻、岸際のポイントから25cm前後のイワナがポーンと出てくるのには驚いた。しかも釣り人をほとんど見ない。ここら辺は禁漁区じゃないのか?と思ったが温泉のおやじはそんな事は何も言ってなかったし…
 我々が釣っていた辺りは餌釣りが多く、既に午前中に引けていたのである。夕方帰り際に温泉の下の辺りでフライマンがイブニングをやっているのを見かけたが、あんな浅くて流れもないようなポイントじゃどう見ても釣れないだろうと二人で笑って通り過ぎていた。その思い込みをほぼ10年以上もの間持ち続け最近やっと温泉の下辺りが一番釣れる事を知ったのである。
 我々は上流へ上流へと向かっていたのである。最奥のキャンプ場から上流はよくやった。小さいのが多かったが数は釣れた。この谷ではK-2が熊に襲われ竿やベストまで熊に投げつけ普段なら泳ぐ気にもなれない浅い流れを泳いで逃げたと青い顔をして呆然と息を切らせて私に話すK-2の目は恐怖に焦点が定まっていなかった。それ以降私もK-2もキャンプ場上流はつい最近まで行くことのなくなった場所である。打波は川によく熊の出る川である。下流だからと高をくくってはいけない。初夏の子離れ時期のカモシカも要注意である。子供を追い回す親子が突進してくるから連中には近づかない方が無難だ。子離れの前の時期のラブラブカップルに遭遇したことがあるが、普段はぼーっと見つめているだけのとぼけた雰囲気とは大分違う。突然カップルと遭遇していつも通りさっさと通り過ぎようとしたが、多分オスの方だと思うが蹄を蹴って今にも突進してきそうな勢いなので遡行を諦めたことがあった。野生の獣に限るわけではないけれど普段大人しいとか先に逃げてくれるとかという安直な性格判断で山に入るのは大きな間違いのもとである。まぁしかし、一番恐ろしい人間を相手にするよりもわかり易いからさほど心配しなくてもいいのかもしれないと年を取るごとにその確信が強くなる。

その他の九頭龍水系
 九頭竜湖に流れ込む川には行ったことがない。私のイワナ釣りのエアポケットになっている。
真名川笹尾川上流は30分ほど登山道を歩けば結構なイワナが出てくれる谷だ。蝿帽子川には1度だけog氏と入ってみたが釣れたような記憶はない。真名川本流の雲川のほうがまだましだった。
 今庄の日野川は鮎が始まるまで広野ダム下流の本流でデカイイワナの一発狙いが出来ていたが、最近はどうなんだろう。足羽川が台風の被害にあう以前、鮎の友釣りにデカイイワナがよく来ると足羽に通っていた友釣り師に聞いていたが日野川でもイワナが鮎に来ていた。ただこういう場所は99%がウグイで運がよければイワナがくるという釣りなので私はあまり好きではない。広野ダム上流の谷もご無沙汰している、ウグイからアマゴ、イワナとバリエーションに富んだ魚種が来るがパッとした記憶はない。
 滝波川は本流下流部でイカイ(デカイの福井語)のが結構来るらしいのだがイマイチポイントが分からない。九頭龍本流との出合い辺りからと聞いているがどの季節に行けば良いのかさえ分かっていない。最上流部の谷でイブニングに出会って結構いい思いをしたことがあるので各支流でも割りと釣れるのではなかろうか。
 
手取川水系
 手取ダム上流は下田原川、赤谷川、大杉谷、風嵐谷川、三ツ谷川、岩屋俣谷川、百万貫岩の辺りの本流、市ノ瀬辺りの本流、大道谷川といったところだろうか。
 下流は尾添(オゾ)川本流、目附谷(メッコタン)、雄谷、瀬波川、大日川くらいかな。この辺りでは谷をタンと発音する、ちなみに長良川の辺りでは洞(ほら)ということが多い。
 上流の谷はどの谷もよく釣れる。本流ではアマゴもヤマメも釣れるし、いい型のイワナも釣れるが工事の濁りでなかなか釣りができる時が少ない。。上流部のイワナはオレンジの斑点が綺麗なイワナである。無斑イワナが原種ということらしいが放流の影響の少なそうな上流部に行くと確かに無斑に近いイワナが結構釣れる。

 手取川水系で私が気に入っているのはダム上流では、大杉谷、岩屋俣谷川、市ノ瀬駐車場横の本流である。三ツ谷川は禁漁になったように聞いている、中ノ俣谷川はもう一度行ってみたい川である。
 大杉谷は堰堤も多く林道も長く少々険しい。中流部なら半日コースだが奥へ詰めるなら帰りの時間とルートをしっかり確認しておかないと林道へ出られなくなってしまう。真夏でも一番乗りならよく釣れる、暑くなる日中に堰堤下の淵に潜ってイワナの観察をしてみるのも面白い。ただ潜っていられるのはせいぜい2~3分だ、水が冷たくて耐えられなくなる。バッタの盛期にはホッパーに面白いように出てくる。バッタが非常に多い谷である。
 岩屋俣川は入り口から暫くは岩盤とごつごつした岩石の多い落差の少ない川であるが上流部は階段のような落ち込みの連続で落差がきつくなる。最初の堰堤下の淵でK-2が小さなイワナを掛けてラインを手繰っている途中に急にロッドがバットから曲がりだした。私も掛けたイワナの大きさは、そんなに抵抗できるような奴ではなかったと確認していたので何が起こったのか分からなかったが兎に角かなりの大物がラインを引っ張っているのは確かだった。K-2が何とか取り込める体制に入ったので私も手伝いに近づいてみると50cmほどもあるイワナが水中で抵抗している。「何で?小さかったよな」とK-2に聞くと「20cmくらいやったけど、途中から大きくなった」って、何かに化かされているのではないかと気味が悪くなったが、あとほんの少しで取り込める距離になった時ピョーンっと20cmのイワナが空中に引き出された。???掛けた20cmのイワナを50cmのデカイワナが咥えて放さなかったのである。その後、K-2はフライでルアー釣りをやれるフライマジシャンと暫く異名を取ったのである。
 市之瀬駐車場横の本流は面白い。結構スレた大物が必ず顔を出してくれる。だが、この辺りは流れが複雑でドラグがかかりやすい、大物が岩の下からフッと出てきてフライに食いつく直前にドラグがかかるシステムになっていてなかなか釣れない。ドラグさえ完璧に回避できれば2~300mの区間で10数匹はHitできるほど出てくるのだが、奴らのその微妙な捕食ポイントの設定は釣り師の腕を試しているかのように必ずといっていいほどドラグの直後なのである。腕を磨ける面白いポイントなので手取釣行の際は一度挑戦してみてください。。
 忘れていたが、大道谷川もよく釣れる、国道の横を流れているので雰囲気はイマイチだが放流量は多いのだろう。あちこちの谷を回って釣れないときは最後にこの川で、という保険川である。
 赤谷川には直径30m程のプールがある、この谷で唯一面白いポイントだ。下田原のように時間もかからないのでイブニング狙いが面白い。

 ダム下流は一日一河川狙いの時間設定をしないとなかなか攻めきれない。
上流から尾添川本流、支流の目附谷、雄谷、荒谷。瀬波川、大日川と面白い川が多いが当たり外れのギャップも激しいので、それなりの作戦と覚悟が必要だ。
 尾添川本流は一里野から上流はやったことがない。また上流の谷も禁漁区があったりしてややこしいので入った事はない。
本流は発電所の取水や放水の場所と入川場所の加減が分かり辛い。中宮温泉の辺りで国道を外して駐車場所を探してみた方がいい。国道は狭く交通量も多いのでゆっくり検討する余裕はない。中宮から一里野の間を数回やったことがあるが、妙な場所から大型のイワナに走られる。主流を外したほとんど流れのない石の裏や間、我々が歩くルート沿いから走るのでポイント設定の勘が狂ってしまいそうになる。流れもかなり緩いのでイブニングか早朝を狙った方がいいような気がする。かなりの大型が走るので運がよければ大物と遭遇できるかもしれない…
 雄谷は険しい。それなりの装備と体力が必要だ。奥へ入れればいい釣りが出来るそうだが入り口の辺りで断念した。
 荒谷は私は入ったことがないが入り口の辺りの渓相を見ると険しそうだがなかなかいい谷だ。K-2のお気に入りの谷で結構釣れるが名前の通り荒い険しい谷だそうである。
 目附谷は一里野から林道が通り、中流部には簡単に入れるようになった。簡単に入れるようになったので釣れなくなってしまった。林道が通るまでは尾添本流出合いからテント持ちで半日遡行し紅滝で泊まって帰るという釣りをしなくてはならなかったが、半日遡行のご褒美はたっぷりと頂けるお約束的パラダイスだったのだが、今は入りやすくなって釣れなくなった。一番乗り出来れば釣れるのかもしれない。
 
 瀬波川は林道終点の取水堰堤から上流が面白い。ここから1時間ほど歩けばよく釣れる。先行者があれば取水堰堤からじっくり攻めて行くのもいい、いい型のイワナに出会える綺麗な川である。下流は水量が少なくイワナの密度も低いが楽な釣りをしたい時にやってみるといい。キャンプ場の辺りでもそれなりに食ってくるし、思わぬ大釣りをした事も何度かあった。手取水系では一番好きな川である。
 大日川は入渓者の多い川であるがよく釣れるらしい。我々は4~5回行ったが一度だけ入れ食いを経験したのみである。しかも同行のog氏ばかりに釣れた、私には小物ばかりだったが、og氏はウハウハ状態でここの魚は人を見るようである。
 大日の支流杖川上流に鼓弓谷がある。パラダイスである。新保町から林道がありゲートがあるので歩かなければならないがイワナだらけである。元気な人は行ってください。70cmのイワナを見せてもらったことがことがある。カジカを餌に釣るそうであるがイワナも70cmになるともうブヨブヨになって気持ち悪い。熊の多いところなのでご注意を!

手取ダム周辺にはコンビニがないので食料の調達は早めにしておかないと食事の為にわざわざ谷を降りなければならなくなる。半日釣りなら喫茶店や蕎麦屋なら幾らでもあるし温泉も豊富なのでのんびり志向にも手頃かもしれない。

2007年も解禁した。今年は温かいので渓流でフライフィッシングが楽しめる時期も早くなるだろう。皆様のよい釣りをお祈りいたします。安全釣行でありますように。